GEOG1002

GEOG1002 - "utopia"
Released on A.D.2011.12.31

Price:
Specification:

価格: 500yen (即売会) / 800yen (SHOP)
真空圧着ポリプロピレンパッケージ / ディスク1枚組


Store Information


Comic Market C81:

2011.12.30 2日目 東サ-28a "M2ind Manufactory"
2011.12.31 3日目 西あ-65ab "Futon. + GEOGRAPHIC"

※3日目のみ前作「Visibility」「Visibility Tee」 の頒布を併せて行います。

http://www.m2ind.com/
http://geographic.jp/ + http://futonweb.net/

http://geographic.jp/visibility/


1. Turning pages Takashi Nohara
2. la ville radieuse Satoshi Tsuboya
3. Got a Feeling Ryo Takahashi
4. Cold out there Takashi Nohara
5. Livingproof Ryo Takahashi
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Liner Notes:

utopia=都市からの音楽

前作「Visibility」に続いてGEOGRAPHICの2枚目のリリースは「シティ・ミュージック」を題材にしています。たくさんの出来事があった2011年の終わりに何を発表するかメンバーが集まり話し合っていた際、話題は自分たちが本当に見たいもの、聴きたいもの、体験したいこと…それは自然と、理想の社会の話を表象している事に気付きました。

理想社会については、既にたくさんの議論が進められてきました。当時の社会へのカウンターとして発生した、イギリスの思想家トマス・モアの著作から始まり、イデオロギーや19世紀の終わりに近代化した都市構想にもそれは見て取れます。先人達が残してくれたたくさんのリソースを調べていくうち、理想郷=utopiaを起点に、都市と呼べるほどの大きさの街に暮らしているメンバーが、そこで過ごす際にBGMとしたい音楽を模索する事にしました。

それは決して叶う事の無い、空想に位置するものかもしれません。この5曲入りのマイクロアルバムにはそのテーマから理想のかたちを求め、ポリエチレンによる真空圧着を用いて外界と完全に隔離されたパッケージを開発しました。ジャケット、ブックレット等の媒体は存在せず、Visibilityに参加した作曲者の3人が想像した、「2011年以降のシティ・ミュージック」を収めたメディアそのものが密封されています。また楽曲収録の最終段階では現在再現可能な最高の音質を目指してDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)によるレコーディング/マスタリングを行い、音質と聴感面でも理想の状態を追求しています。

Visibilityに引き続き楽曲を提供して下さったRyo Takahashi氏、またマスタリングで尽力して下さったHalyuki Neki氏、真空圧着によるパッケージングの量産に多大なご協力を頂いた平野氏に、この場でお礼を申し上げたいと思います。

有馬トモユキ
2011年12月

こんばんは。
GEOGRAPHIC 2つ目の音楽作品"utopia"をお届けします。

今回は、21世紀の都市へのボクらの視線と、そこにおける音楽の在り方、「21世紀のシティ・ミュージック」のテーゼを込めてテーマとしています。

街というモノはその成立からして、人間と切り離せないモノです。というのも、それは私たちの生活を延長し、維持するための機能そのものですから。Corbusierや尺貫法を持ち出すまでもなく、都市は自ずと人間に寄り添うモノであり続けました。20世紀のスプロールと謂われた都市、或いは無機的と謂われた計画都市ですらこのことは例外ではなく、むしろ人間らしさの度合いはその純度を増していたのかもしれません。

さて、2011年の現在。半径1メートルのデバイスで認識を途方もなく延長できる時代に慣れたボクらの生の感覚にとって、km単位の広さを必要とする都市を認識するギャップは非常に大きなものになってしまいました。急にダイエットを始めて服のサイズが合わなくなってしまったような違和感。ボクらは今生きている都市を捉えるコトができるのか。自分の住んでいる都市について語りたいモノを持っているのか。

…utopiaと云う語は、u(un) + topos(place) という成り立ちをもっています。それは「どこにも無い場所」としての理想郷であり、もとより想うだけ無駄な夢かもしれません。ただ、この街がどこへ向かっていたのか語る言葉を持たなくなった時、その理想郷の青写真さえボクらは思い浮かべられなくなる。

ひょっとしたら、新しい延長を見つけた現代、広がり続ける輝く都市は今や必要なくなってしまったのかもしれません。それでも、ボクらは今しばらくその中で生きていかなければならないし、何より都市の夢、この街で先人たちが見ていた夢まで感ぜられなくなるのはとても、もったいないコトだと思うのです。

その身体感覚と夢の補完として、utopiaを語る言葉として。ここに、「21世紀のシティ・ミュージック」を提案します。

坪谷 サトシ
…2011年 クリスマス、都内にて。
BGM: Theme of PATRABOR 2 / 川井憲次

Profile:

野原 卓
Takashi Nohara (estha)

ミュージシャン。愛知県生まれ。関東での大学時代に音楽レーベル"XL Project"を立ち上げる。後に愛知県に拠点を移し、クルマ系の事業企画に従事する傍ら現在まで継続。GEOGRAPHICでは作曲、マネジメントを担当。「旅する音楽」を模索しながら活動中。

http://xlproject.cc/
Twitter@estha

有馬 トモユキ
Tomoyuki "tats" Arima

デザイナー。長崎県生まれ。東京都内の広告制作プロダクションにてWeb、グラフィックデザイン、UIの領域で従事する傍ら、"TATSDESIGN"名義で音楽CDとそのプロモーションに関するデザイン、映像演出、パフォーマンス等の活動を数多く展開。GEOGRAPHICではクリエイティブディレクションを担当。

http://tatsdesign.com/
Twitter@tatsdesign

坪谷 サトシ
Satoshi "ginrei" Tsuboya

ミュージシャン、イラストレーター、愛知県生まれ、工学修士。コンピューター・ゲームに携わる一方、「眺めのいい音楽」をテーマにした映像 / 音楽を"Futon."にて展開するなど、可視 / 不可視の境界で活動している。GEOGRAPHICではコンセプトワークと作曲を担当。

http://futonweb.net/
Twitter@ginrei

Ryo Takahashi

音楽家。Arranger・Remixer・Bassistとして、ポップスフィールドからアンダーグラウンドシーンまで自由に横断しながら活動中。斬新で繊細なサウンドプロダクションと、ポップかつメランコリックなアレンジの融合を得意とする。

ネキハルユキ
Halyuki Neki a.k.a. haLRu

サウンドエンジニア / DJ 都内でオンラインコンテンツ・サービスに従事する傍らでサラウンドやDSDなど新時代の音を模索し、日々ダンスフロアに投下される音の最終段を担う。高解像度・大音量に強いとされるインディペンデントなエンジニアの一人。

http://m2ind.com/
Twitter@haLRu

Credit:

Mastered A.D.2011.12 by
Sound Produced by
Concept:
Creative Direction, Graphic Design:
Halyuki Neki
Takashi Nohara
Satoshi Tsuboya
Tomoyuki Arima
MONOMIND
XL Project, GEOGRAPHIC
Futon,, GEOGRAPHIC
TATSDESIGN, GEOGRAPHIC
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http://xlproject.cc/
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